音楽の三要素 |
返信 |
返信にするには話題がずれすぎるので引用。
音楽の3要素:メロディー・リズム・ハーモニー。
わりとよく聞く言い回しだけど、これ、違うと思う。
無理して三要素という形で言うなら「振幅の大きさ・波形・周波数 以上3つのうちいずれかが変化することを意図されている音群」だと思う。
以下、きっと音楽学者とかがとうの昔に言い尽くしてることだと思うけど書いてみる。
英語版Wikipediaに、この投稿時刻現在「"raw materials" of music in order of their discovery: rhythm, melody, and harmony」という記述があってそれは多分そうなんじゃないかと思う。
けど、
・ハーモニー「だけ」という状態を想像すると多分「同じ和音のようなもの(楽音の縦の群れと言ってもいい)」が始まりも終わりもなくひたすら鳴ってるだけとなり、それを果たして音楽と呼んでいいか個人的にかなり疑問だ。
生まれた時から死ぬ時まで鳴っている同じただ一つの音群を「音楽的だ」と感じうるだろうか。
・メロディーにはリズムがある程度含まれると思う。一つの旋律と認められるだけの音が並んでいる時点で、順序や長さが重要になるはずなので。
いわゆる古典的な和声の進行に関してもそう。
当然、各旋律や各声部は別個のものとして知覚され得なければならない。逆に言うと、別個に知覚されさえすればよい。たとえば、いろんな人が一音だけ喋った音をコラージュしても「メロディー」は成立し得る。
・リズムだけの「音楽」(と意図して「作曲者」が発表していて、「音楽」としてある程度の評価も受けている「曲」)が存在する。
・ということはメロディー、リズム、ハーモニーの中でさらにどれが一番大事かというと「音の長さ・間隔」=リズムになってしまう。
こういう状況では「メロディー・リズム・ハーモニー」を三要素とはあまり呼びたくない、というのが、いまのところ自分の見解。
この3つで強いて言うなら「一にリズムで二にメロディ、三四がなくて五にハーモニー」くらいじゃないか。
どソロのアカペラなんて、言ってしまえばハーモニーないし(もちろん、いわゆる西洋音楽の「曲」なら「コード感」はあることが多いにしても)。
もっとも、リズム「だけ」を表現するにあたって作曲者(演奏者を兼ねる場合も往々にしてある)が想定している「楽器」というのはあって、それは音質(=波形や周波数帯域)と不可分。
極端な話をすれば、どソロでアカペラのラップを、ライムで使われている言語を全く理解できない人間が聴いても「音楽的」だと思うことはあり得るのではないかと思う。
ヴォカリーズやスキャット、シュプレッヒゲザングもそう。
まだ自分の中でまとまってない。
たとえば引用直後に自分が書いた定義で言うと「モールス符号を音楽と思う人がいてもいい」ということになり、それはもちろんそうだと思うとは即答できる。
あと、「変化しない、という変化」を意図していると言われてしまえばさすがに反論の余地はないし、変化を知覚しづらいほど長い曲もある。
けども。
投稿者 zig5z7 | 返信 (1) | トラックバック (0)