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サンタさんはみんなの心の中に

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いてもいいのかも知れない、と思う。

わりと文字どおりの意味で。


今の日本では、サンタクロースは、かなりの割合で小さい頃は来ていて、いつか、存在を否定される。

来たことがなくても、うち仏教だから、とか、今年も忙しいって電話があった、とか、来ないのは理由があるからであって存在していないからではないことにはなっている。

それさえなくても、周りの友達が何かもらったらしいという羨ましさや怨念は残る。


問題はその後で、そこから、つまり何かに裏切られた後でも「行うべき無償の善行みたいなものがある、と思い続けること」そのものがサンタクロースなのではないか。

「裏切られた後」というのがポイント。


だから、プレゼントするほうは、上記「思い続けること」の象徴としてプレゼントしてるだけなので、渡すのは別にモノじゃなくてもいいしクリスマス当日でなくてもいいんだけど、年に一度のそういうお祭り。サンタさんのふりをするのではなく、ある意味、サンタそのものなわけです。サンタになるという言い回しは一面の真実を突いている。

そして、サンタさんが来なかったことがない人は、基本的には、本当のサンタさんにはなれないのです。


ちっちゃい子にそんなこと言っても抽象的すぎるからモノで釣るのが手っ取り早いというだけの話で。


以下蛇足。

もう過ぎましたが、賊を待ち構える晩はミルクとクッキーを用意しておく慣わしだそうですね。

あれ、最初はミルクだけだったんじゃないかと思うんです。

多分、ミルクなら最初に注いだ高さのあたりに跡がつくでしょう。水だと、蒸発しても減った分がわかりにくいから、子が起きる前にあからさまに減らしておかなければいけない。つまり本当に忍び込んで飲み食いしなければいけなくなり、ミッション失敗の危険が高まる。

「ミルクなら跡がつくから減っていることを納得させやすい!密室トリックに使える!」と気づいたズボラな親が始めて、それがエスカレートして、やはり危険を冒しても本当に飲み食いする方が真に迫っている、どっちみちプレゼントを置くなら忍び込む必要はあるんだし、それにこちとら夜更かししてるんだから夜食くらい食いたい、ミルクは安眠にもいい、ならばクッキーがあれば程よい満足感だ、と今の形に落ち着いてるんじゃないかと。


蛇足2。

日本での略称というか俗称が「サンクロ」とかじゃなくてよかった。一気に俗っぽくブラックな香り。

サンタはSaintとかそのへんの流れなんだろうから汎用性も高くてステキだし。

投稿者 zig5z7 | 返信 (0) | トラックバック (0)

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