未開封という価値 |
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思考の泡 |
あれは何を買っているんだろう、と思うことがたまにあって。
ロマンとかそういうものを買ってるんですよね。
・某所で、PS用ソフト「serial experiments lain」未開封品7万円、という画像を見た。
いくらなんでもそれはねえだろと思うんですが、そんなもんなんですよねきっと。もっともlainは題材が題材なので、あれが未開封というのはそれだけでロマンというのはわかります。
それにしても、下手すりゃ純正の環境では起動しない可能性すらあるでしょうに(ハード含む)。
ちなみに、本体は既に修理の受付を終了してます。
http://www.jp.playstation.com/support/repair/eor_list.html
実機でやりたいなら、あとは中古屋や市井の業者頼み。
・いわゆる洋酒なんかではオールドボトルという基準があって、中途半端に古い酒屋が廃業する時にたまに出るらしい。そういう時は地元のバーテンダーなんかが掘り出し物目当てに群がるそうで。
でもそんなにものすごい値段になることはあまりないらしく、曰く「ああいうのは瓶に詰めたらあとは劣化なんです。ガラス瓶で樽じゃないから熟成はしないし、瓶に入ってからの保存状態の保証もないから、売る方もめちゃくちゃな値段はつけられないので。でも材料やレシピなんかはやっぱり今とは違いますから、そのへんの間をとった値段にはなりますね。店で出す値段にしても同じです」とのこと。
・プラモデルの旧いのもそういうのあるようで、5万円なんてザラなんでしょうね。そこらのモデラーが組む以上の価値になる。結果論ですが。
って、結果なあ。プラモデルにおける結果ってなんだよ。あれは作る手段とか過程そのものが結果みたいなとこあるだろうし。つくるたのしみ、プライスレス。
・ガチャガチャ、カプセルトイなんかの「ボックス未開封」なんてのもそろそろそれなりの価値になってるんじゃないだろうか。シークレットに何が入ってるかすらわからない。
・「エリクサー症候群」というビョーキがあってオレもその気がある。あれは使って全回復しなきゃ意味ないんです。
・核兵器もそうなのか。って、唐突にもほどがある。
・銀塩カメラ。写真が趣味な人が旅行先でふらっとカメラ屋に入った時に、とうの昔に生産中止になった往年の名機がホコリかぶってて(当然、元箱入り)、発売当時のままの値段で売られてたそうで。
もう5度見くらいして、いざカネを払う段になって不安になって、本当にこの値段でいいの。いや誰も買わないしいまさら値段も変えられないからそれでいいですよ。ではください。と帰って開けてみたらもちろん露出計もシャッターもひどい有様。
ですよねー、とメーカーに修理に出してみたら、これ、一応は新品購入ということになるので、つまり保証期間内なんです。保証は「購入日」から1年間とかなので。
無料で完動品になって戻ってきた、きっと向こうも困っただろう、さすがに全部当時の部品というわけにはいかなかったみたいだけど、意地で直したんだろうな、という話を聞いたことがある。いわゆるメカニカルならでは。
例によってまとまらないのでおわり。
投稿者 zig5z7 | 返信 (1) | トラックバック (0)